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〜〜〜 くらさんのふらっと散歩 〜〜〜

No.077 盂蘭盆会万灯供養〜四天王寺  (2014.08)

 

地下鉄の広告に「四天王寺盂蘭盆会万灯供養」と漢字の長い羅列を見た。 なんて読むんだろう…「してんのうじうらんぼんかいまんとうくよう」かな?

ポスターの写真は四天王寺の五重塔を背景にたくさんのキャンドルが煌めいている。なかなか幻想的なイメージであり、ちょっと行ってみるか〜ってことで四天王寺へ、ふらっと散歩。

 

梅田で谷町線に乗り換えて「四天王寺前夕陽丘」で下車し、5分ぐらい歩いて四天王寺に到着

盂蘭盆会万灯供養

「うらぼんえまんとうくよう」と読みます。

万灯供養法要は、同寺の中心伽藍内(五重塔や金堂のあるエリア)にろうそく立てを設営し、参拝者が先祖の名前を記入して供養するもので、平安時代から続いているそうです。

 

 

夕刻より、約一万本(だそうです)のご先祖の霊名が記されたろうそくに火が灯され、般若心経の読経のなか僧侶がゆっくりと伽藍内を練り歩き、その後に参拝者が続いています。この風景は幽玄で神秘的な美しさを感じます。

■四天王寺でのお盆の供養は2種類あります。

 @お経をあげてご供養する。

 ・お堂に立ち寄り、僧侶に経木回向(読経)をします

 ・どの宗派の方でもお申し込み可能です

 ・読経、焼香のあと、亀井堂にて「経木のお流し」をいたします

 ・お布施(回向料)は3000円〜、六時堂は5000円〜

 A万灯ローソク

 ・万灯供養といい、中心伽藍にてローソクを立てて供養します

 ・特製ローソクには故人のお名前を記入して、火を灯します

 ・だいたい1夜で1万本のローソクに火が灯され幻想的な供養です

 ・ローソクは1本700円(1霊)

たまに「万灯ローソク」のみで先祖供養を済まそうという方も いらっしゃいますが、お世話になったご先祖様に感謝する期間 ですので、できるだけお経のお勤めをお申し込みされることを おすすめ致します。

(四天王寺ホームページより)

今年3月にグランドオープンした日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が見えます

帰りに亀の池の周りで河内家菊水丸の河内音頭で盆踊りが催されていました。

私たちが日頃、「お盆」 と言っているのは、正式名称「盂蘭盆会・うらぼんえ」と言い、先祖の精霊を迎え追善の供養をする期間だそうです。苦しみをうけている人々をこの世から供養することの功徳によって、その苦しみを救いたいという事と、今の自分があるのはご先祖さまのお陰であることを感謝する先祖崇拝と合体したものであるといわれているようです。

13日の夕方か夜に菩提寺とお墓に参り、祖先の霊を迎えることを「精霊迎え」と言いい、この時に霊が迷わず帰ってこられるように焚くのが「迎え火」であり、送り盆では、お盆の間一緒にすごした祖先の霊を送り出す「精霊送り」と言いい、この時に「送り火」を焚くことも広く行われています。京都の「大文字焼き」も送り火の一つですね。

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