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〜〜〜 くらさんのふらっと散歩 〜〜〜

No.007 称名滝〜日本一の滝を訪ねて(2004.09)

称名滝は立山連峰を源流とする落差日本一の滝です。

かつて、竜が住んでいるという民間伝承を生んだこの大瀑布は、国の名勝・天然記念物に指定されているほか、日本の滝百選にも選ばれています。

 

富山から立山駅に向かい、さらに上に車で登っていくと、悪城壁と呼ばれる絶壁が目に入ってきます。

上部がえぐれていますが、これは雪崩によってできた ものだそうです。称名滝の下流にある高さ500bの大岸壁です。

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悪城壁を過ぎると突き当たりには、称名滝観光用の駐車場があります。ここから約1キロの上り坂を歩きますが、これが辛い!。遠くに滝が見えてくるので何とか進めます。

 

滝に近づくにつれて細く流れる滝が見えてきます。これはハンノキと滝と呼ばれ、

春の雪解け時や大雨のあとなど、極めて水量が多い時期にしか姿を見せない「幻の滝」なのです。落差は500mもあり、こちらのほうが落差日本一と言えるかもしれないのですが、常に水があるわけではないので、公式には称名滝が落差日本一とされています。

滝のよく見えるポイントまでたどり着くと、すばらしい景観を見ることが できます。左が称名滝(落差350m)、右がハンノキ滝(落差500m)です。

 

昔から越中富山では、「男子十六歳にして、立山に登らざれば、一人前に非(あら)ず」といわれたほど、立山登拝は成人入りの儀式として、広く行われてきました。

そのとき聞いたこの滝の音が、「ドドゥーッ、ドドゥーッ、ドーッ」…南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)南無阿弥陀仏と聞こえてくるような感じで、称名念仏を唱えているように聞こえたということから、称名滝と名付けられたそうです。

私も、小学校5年・6年と学校から立山登山に行かされました。最近はどうなんだろう?

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三千メートル級の山々が連なる立山連峰。そこに降りそそいだ雪と雨が合流して、V字状の深い峡谷を一気に駆け抜け、落差350メートルの称名滝に流れ落ちる。まさに大瀑布です。

称名滝は融雪期や梅雨期にはほとんど一本の滝になりますが、ふだんは四段になっていて、上から70m、58m、96m、126mとなっています。

滝壷は直径60m、水深6m。水量が特に多い初夏の頃が最も迫力のある季節です。でも観光客で混雑していますが…。

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この称名滝は11月に入ると、雪とともに深い眠りに入り、4月中旬まで雪に閉ざされ、人びとを寄せ付けません。 4月下旬には立山称名滝の祭典が行われ、一年間の安全祈願を行いますが、まだ厳冬期の真っ只中です。 5月下旬になると、ようやく遅い春が訪れ、新緑の渓谷に生まれ変わってきます。このころから滝の水量も多くなり、平均毎秒2トン程度ですが、多いときには100トンを超えることさえあるとのことでした。

 

指定文化財の詳細情報

・文化財番号  0315001

・指定種別  名勝天然記念物

・指定区分  国指定

・名称  称名滝

・指定年月日  1973.05.29

・所在の場所  立山町

・所有者の氏名  農林水産省

 

この滝はライブカメラでも見られます

http://www.hrr.mlit.go.jp/tateyama/bousai/index_live.html

(国土交通省 北陸地方整備局 立山砂防事務所 CCTV ライブカメラ)

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