〜〜〜 くらさんのふらっと散歩 〜〜〜 No.001 葛飾柴又〜寅さんを訪ねて (2006.10) |
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■柴又といえば、映画「男はつらいよ」の寅さんの故郷として、有名ですね。 この映画には、懐かしい昭和や古き良き日本がぎゅっとつまっています。 山田洋次監督によって寅さんの故郷に選ばれた葛飾柴又のくらしや景色の中には、その面影が今も残っているはず…今回は柴又帝釈天から矢切りの渡しを散歩してきました。 |
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■JR東京駅から柴又へ行くには、最短コースでも五つの路線を乗り継がなくてはいけません。
@JR山手線で神田へ A地下鉄銀座線に乗り換え浅草へ B都営浅草線に乗り換え押上へ C京成本線に乗り換え京成高砂へ D京成金町線に乗り換え柴又です。
東京都内ですが、めっちゃ遠かった。
■駅前には「フーテンの寅」像が建っており、訪れた観光客の撮影スポットとなっていました。 この像は、平成8年、渥美清さんの死去後に、同年秋より地元参道の商店街が像の建立を計画。費用は観光客らを対象に募金活動をして集めたそうです。 モチーフは、第40作「寅次郎サラダ記念日」の中で、旅に出る寅さんがさくらの方を振り返ったシーンだそうで、柴又の新名所として平成11年8月29日に完成したとの事でした。 |
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■駅前から2〜3分歩くと、すぐに「私、生まれも育ちも葛飾柴又 帝釈天の産湯を使い・・・」の寅さんの口上で有名な柴又帝釈天の参道です。
■柴又の見所はたくさんあるのでしょうが、何といっても人気が高いのは、古き時代の面影を感じさせる参道ですね。参道脇には、映画監督・山田洋次氏の自筆で「私生れも育ちも葛飾柴又です」と記された碑があります。遠く外国からの客人にも人気が高いらしく、帝釈天への参道は賑やかな活気に溢れていました。 |
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■参道は、団子屋をはじめ、飴屋、漬け物屋、土産物屋や江戸民芸品店、料理屋など、数多の店がびっしりと軒を連ね、帝釈天までの歩みが留まることもしばしば。茶屋(団子屋)で一串買った草だんごを食べながら、店を覗いてぶらぶら歩くのも良いものです。この参道が楽しみで帝釈天を訪れる人も多いようです。
■映画の舞台になっている「とらや」を覘いてみましたが…内装はずいぶん違っていました。草だんごは旨そうでした。観光客が多く盛況な様子でした。 |
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■参道をぶらぶら歩いていくと、正面に帝釈天が見えてきます。 柴又帝釈天(題経寺)は、東京の東部、千葉県との境を流れる江戸川の傍らに、いまから300年程前の寛永年間に開創されたと伝わります。日蓮宗、経栄山と号し、千葉県中山法華経寺の門末だそうです。 |
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■帝釈天から裏手に向かって、住宅街を数分歩くと「寅さん記念館」がありました。 入館料は大人500円でした。 |
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■寅さん記念館には、映画「男はつらいよ」の大船の撮影スタジオで実際に使われていた「くるまや」のセットが展示されています。 中に足を踏み入れると、寅さんの名セリフや、柴又の人々の笑い声が聞こえてくるようです。 映画にいつも出てくる茶の間の団らんシーンや、店先で起こる騒動を思い出しながら、見てまわりました。 |
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■寅さん記念館の裏手は江戸川の堤防です。突き当たりの階段を登ると、映画「男はつらいよ」で寅さんがよく佇んでいた江戸川の土手が広がり、金町浄水場の取水塔、そして伊藤左千夫の野菊の墓に出てくる矢切りの渡しが見えます。
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■伊藤左千夫の名作「野菊の墓」の舞台となり、ヒット曲「矢切の渡し」生んだ地の渡し場です。 現在、都内に残る唯一つの渡し場で、手漕ぎの和船が対岸の松戸市下矢切との間を往復しています。 1616年(元和2年)に、幕府が利根川水系河川の街道筋の重要地点15ヶ所を定船場として指定し、それ以外の地点での渡河を禁止したそうです。その1つが国分道に架かるこの矢切の渡しで、主に近郊の農民が対岸の農耕地に渡るために利用していたようです。
■川面を渡る手漕ぎの音、ヒバリ、ユリカモメの声などが、柴又帝釈天と合わせて「残したい日本の音風景100選」に選ばれているそうです。
♪〜 つれて逃げてよ・・・ ついておいでよ・・・ 夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です
見すてないでね・・・ 捨てはしないよ・・・ 北風が泣いて吹く 矢切の渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです
どこへ行くのよ・・・ 知らぬ土地だよ・・・ 揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日へ漕ぎだす 別れです ♪〜
■乗船料は、片道100円でした。 |
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■↑寅さん記念館で、「寅さんとの記念写真」を撮ってもらいました。 背景は4種類から選択できます。ありがちな合成写真ですが、思わず撮ってみようかと思うのが人情でしょう。私も思わず撮ってしまいました。1枚500円でした。 |
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